ロケーションベースマーケティング(LBM)とは、ユーザーの位置情報を連動させて適切なアプローチを試みるマーケティング手法のことです。

スマフォの位置情報サービスの進化に伴い、ユーザーの現在地をリアルタイムに把握して、現在地から最もアクセスしやすい店舗の情報を宣伝します。

ロケーションベースマーケティングは商圏内にいるユーザーを実店舗に誘導するのが効果的で、ユーザーが現在地に近いところにいれば、到達率が向上し、ユーザーがよく知らない地域における情報であれば情報の貴重性が増すメリットがあります。

一方、ロケーションベースマーケティングはユーザーの現在地が把握できてしまうので、プライバシーの侵害の問題も指摘されています。

グーグルのアドワーズ広告では、GPS機能を使ったエリアターゲティングサービス(位置連動型サービス)が提供されています。

位置・地図連動型広告の潜在能力 (ITmedia)

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0911/27/news004.html

エリアターゲティングサービスとは
基地局の「IPアドレス」などの情報をもとに、ユーザーがいまいる地域を判別し、情報や広告を切り替えて表示することです

例えば実店舗を持つ企業が、商圏を限定して商品やサービスのネットプロモーションを展開する場合に、広告を配信する地域を絞り込むのが典型的な使い方です。

通常の広告では、ユーザーが広告を見てから、実際に店舗に足を運ぶまでにかなりの時間が経過していることが多く、そのうちに忘れられたりすることが少なくない。

スマフォはGPSにより、精細な位置情報が取得可能なため、これを活用すれば、自店の商圏内にいるユーザーだけに効率よくアプローチできる。

例えば、新宿でいるユーザーには、その近辺の店舗の広告を表示し、横浜市内のユーザーには、横浜市内の店舗の広告を表示する、といった具合です。

まだまだ位置情報を利用したロケーションベース・マーケティングについては、面白いサービスが提供されそうで、今後の動向が気になるマーケティング手法です。

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