起業の失敗する大きな要因の一つに、なんとかなる。と言う楽観的な考え方があります。
楽観的な考え方を否定はしませんが、全てにおいて楽観的な場合は、非常に危険です。
取り組むべき問題があるにも関わらす、今はこの問題は後回しにしても、何とかなるだろうと言う考えでは、起業に失敗します。
最低でも解決すべき問題点をいくつか挙げておきます。

 

事前準備が甘い。

提供する商品(サービス)に対するマーケットリサーチが十分に行われていない状態で、商品の魅力だけを武器に起業する事は、失敗に向かって突き進むようなモノです。
まず、徹底的なマーケットリサーチをした上で、どの様な販売戦略をするのかを決定する事が必要です。
販売戦略が決まれば、次は戦術を決めより具体的なシュミレーションを行う必要があります。

これらの事前準備を怠ると、起業早々にモノが売れないと言う事態に陥ります。
事前準備はやりすぎて困ると言う事はありません。
起業を急ぐばかりに、事前準備を怠るとひどい目に合います。

参考ページ:起業する人が失敗する例-その2:マーケットニーズにマッチしていない。

 

実行力不足。

実行力とは、何かをしようとする意志です。この意志が低いと様々なところでトラブルが発生します。
起業する前ならばまだしも、起業した後もこの意志の低さを引きずってしまうと、会社の屋台骨を揺るがしかねません。

例えば問題解決をしようとした時に、大きな問題ではないので、今はいいだろうと言った先送りの認識を持っていると、その癖が抜けずに常に問題の解決を先送りにしてしまいます。

実行力不足は、裏を返せば問題から逃げている事と同じです。問題を解決するには問題に正面から向き合う事です。
誰しも面倒な事は避けてしまいたいですが、こうした問題は先送りすればするほど、問題が大きくなるので、気が付いた時に問題を解決するように心掛ける事が重要です。

 

共通認識不足。

起業が成功するためには、経営陣だけが頑張っても意味がありません。
実際に会社(企業)を動かしているのは、社員やスタッフです。
そうした人達が、経営陣と同じ価値観を共有できなければ、企業は上手く行きません。

また、外注や外部スタッフに対しても同様の事が言えるので、外部に対しても会社の考え方をしっかり伝えておくことが重要です。

スタッフや外注だからそこまでしなくても、と考えるようでは、何かトラブルが起こった時に協力を得られない事があります。
こうした問題を回避するためには、優れたスタッフと信頼できる外注(ビジネスパートナー)を手に入れておくことが重要でしょう。

特に自分達の専門外の問題に対応できるビジネスパートナーは貴重で、問題が発生した時に、気軽に相談できる外注先を確保しているかどうかで、会社の強さが変わってきます。

 

楽観的な考え方に対する処方箋。

まず、問題がある場合は、その問題は先送りに出来る事なのかどうかを考えましょう。
放置できない問題であれば、即座に対応する習慣を付ける事が重要です。また外注やビジネスパートナーとは定期的に連絡を取り合い現状の報告をしておくことが重要です。この外部とのコミュニケーションで自分たちでは見落としていた問題が見つかる可能性があるからです。

起業する人は、どうしても視野が狭くなりがちです。
広い視野を持つ事で、今まで見落としていた問題点が見つかる事があります。
そして問題があれば、即座に対応する実行力が不可欠です。
もし、その問題が自分達で解決できないのであれば、誰かに助けを求めなければなりません。その為にも信頼できるビジネスパートナーは必須だと言えるでしょう。 良いビジネスパートナーは優秀な経営陣の一人です。

 

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